今回は双馬毅さんが書かれた「1頭の種牡馬の凄いクセをつかむだけで1千万円稼ぐ」を解説します。
この本は数多くいる種牡馬の中でも1頭の種牡馬のクセを覚えることで馬券で稼げるようになる本です。
この本のポイントは以下の3つです。
実際にこの本を読んで種牡馬のクセをつかむことで、血統で大まかなイメージを掴むことができ、ここの競走馬の種牡馬のクセを見抜きやすくなりました。
全ての種牡馬のクセを覚えるのは難しいが、1頭だけ覚えるだけでも予想に活かすことができます。
例えば、タイキシャトル産駒は短縮ローテが得意、ダートでは外枠の時に狙う、ダートから芝替わりの時に狙うとクセを知っているだけで、タイキシャトル産駒で勝つことができます。
では、ここでは3つのポイントと補足を解説していきます。
著者
著者の双馬毅氏は、2008年春からキャッシングの5万円を原資に馬券生活をスタート。ローテーションに興味を持ち、大穴を狙う「双馬の方式」でプロ馬券生活を送っています。
そんな双馬毅氏が執筆した1冊が「1頭の種牡馬の凄いクセをつかむだけで1千万円稼ぐ」です。
競走馬の能力は前走の経験で変わる
競走馬の能力は、常に一定の能力で走っているわけではありません。
前走より、走ることが楽に感じることができればパフォーマンスを上げます。
反対に、前走より走ることが辛く感じれば、パフォーマンスが下がります。
これは、馬の性質によるものと考えられます。
競走馬は速く走りたがる
本来、競走馬は速く走りたがる生き物です。
そのため、前走より距離が短くなればペースが上がり、速く走ることができます。
競走馬にとって速く走ることは楽なことですから、パフォーマンスを上げることになります。
延長ローテが得意な競走馬もいる
全ての競走馬が速く走るのが得意とは限りません。
速く追走するのが苦手な競走馬にとっては、前走より距離が短くペースが上がると辛く感じパフォーマンスを下げます。
こういう競走馬は、距離が短縮するより、距離が延長する方が得意になります。
短縮ローテでパフォーマンスを上げるタイプとは
短縮ローテでパフォーマンスを上げるタイプは、道中引っかかる競走馬と短距離血統の2つがあります。
道中引っかかる競走馬は、ゆっくり走ることが苦手で速く走りたがります。そのため、短縮ローテの方が速く走ることができ、パフォーマンスが上がります。
短距離血統の競走馬も短縮ローテが得意です。短距離血統の競走馬は、元々速く走ることが得意なため、短縮ローテでパフォーマンスが上がります。
短縮が得意か判断する基準
短縮が得意か判断する基準として、短縮ローテで人気より走って5着以内か、上がり3位以内の場合が基準です。
3回に1回当てはまれば、得意と判断してもいいでしょう。
種牡馬のクセ
種牡馬のクセをつかむことで、その競走馬がパフォーマンスを上げるのか、下げるのか分かるようになります。
ディープインパクト産駒のクセ
ここではディープインパクト産駒の種牡馬のクセを3つ解説します。
瞬発力が武器
ディープインパクト産駒の1番の特徴は瞬発力です。
1〜2ハロンの瞬発力を求められるレースが最も力を発揮します。
延長ローテも苦にしない
ディープインパクト自体が現役時代に菊花賞と天皇賞(春)を勝っているように、産駒も延長ローテも苦にしない産駒が多い傾向です。
母父で傾向が異なる
ディープインパクト産駒は母父の血統により、傾向が異なります。
アメリカ血統
ストームキャット系やミスプロ系などの母父がアメリカ血統のディープインパクト産駒は、仕上がりが早くクラシック向きの産駒が多い傾向です。
ただ、古馬になると筋肉がついて、武器である瞬発力が発揮できなくなります。この傾向は500kgを超える大型馬に顕著に現れます。
武器である瞬発力が発揮できないと、速いタイムに対応できなくなり、時計の出ない馬場でしか勝負できなくなります。
欧州血統
母父が欧州血統のディープインパクト産駒は、アメリカ血統とは反対で仕上がりが遅く、古馬になってから活躍する競走馬が多いです。
牝馬は例外
アメリカ血統でも古馬になっても瞬発力が維持される場合があります。
牝馬は牡馬に比べて柔軟性が高く、馬体も大きくない競走馬が多いため、古馬になっても瞬発力が失われず活躍する競走馬が多いです。
馬券に活かすためのコツ
ここまで、競走馬のパフォーマンスと種牡馬のクセについて解説してきました。
最後の3つ目では、これらのことを馬券に活かすためのコツです。
短縮ローテが得意
短縮ローテが得意な競走馬は、短縮ローテの時と、延長後の同距離で狙うのが基本になります。
短縮ローテを狙う際には、その日や週の馬場傾向も見るようにすると精度が上がります。
他の短縮ローテの競走馬の成績を見て、決まっていない場合は買わないようにしましょう。
また、短縮ローテが得意な競走馬は、距離延長では辛く感じパフォーマンスを下げます。
その後同距離のレースでは、楽に感じ好走しやすくなります。
延長ローテが得意
延長ローテが得意な競走馬は、短縮ローテが得意な競走馬と反対で、距離延長した時と、短縮ローテでパフォーマンスを下げてあとの同距離で狙うようにしましょう。
また、前走より追走が緩む時に狙うという方法もあります。
延長ローテが得意な競走馬は、道中のペースが緩むと好走する傾向にあります。
ペースが緩むか判断するためには、前走が極端なハイペースの場合、前走が芝レースを使用して今回がダート使用した場合、ダートでも、前走が芝スタートで今回がダートスタートの場合3つがあります。
延長ローテの競走馬を狙う時には道中のペースも気にするようにしましょう。
馬場替わり
芝血統の競走馬がダートに使われ続けたり、ダート血統の競走馬が芝に使われ続けている場合があります。
この時にダート(芝)から芝(ダート)に変わった場合には、パフォーマンスを上げるため狙いましょう。
芝(ダート)血統かは血統を見ることで把握することができ、芝(ダート)替わりが得意な血統があるか調べましょう。
反動を意識する
短縮(延長ローテ)でパフォーマンスを上げた次走は、反動が出てパフォーマンスが下がることも意識しておくことがいいでしょう。
これは、楽な競馬を経験することで、次走では楽と感じることはなく、パフォーマンスを下げるためです。
補足
1頭の種牡馬のクセを知っているだけで、その産駒が種牡馬になった時にクセをつかむことができます。
例えばディープインパクト産駒のキズナのクセも把握することができます。
キズナの種牡馬のクセは3つあります。
短縮ローテが得意
キズナ産駒は短縮ローテが得意な競走馬が多い傾向です。
これは、キズナの母父ストームキャットの影響が強く出ているためです。
先行馬を狙う
アメリカ血統に多く見られる筋肉量が多い競走馬が多いです。
そのため、瞬発力に欠ける傾向にあり、先行して押し切る競走馬が多いです。
また、筋肉量が多いためダートもある程度はこなすことができます。
牝馬は差しでも勝負ができる
ディープインパクト産駒と同じで、牝馬は柔軟性があり、瞬発力が失われていない場合が多いです。
牝馬の場合は、差しでも勝負ができます。
まとめ
「1頭の種牡馬の凄いクセをつかむだけで1千万円稼ぐ」では、以下の3つのことについて解説しました。
- 競走馬の能力は前走の経験で変わる
- 種牡馬のクセ
- 馬券に活かすためのコツ
この本では22頭の種牡馬のクセが紹介されており、クセを知っていることで予想に多いに役立つことでしょう。
もし、この記事が参考になれば、他の記事も読んでいただけると幸いです。